過去と未来に続くタイの田舎の小さな道

今日のストーリー

 

 

今日も私はその小さな道を歩いた。 ひまわりたちが楽しそうに首をふって見送ってくれた。 サクサクと舗装られていないでこぼこ道が音をたてる。 右をみれば、サトウキビたちが太陽の光を浴びて揺れている。 左を見れば、乾いてひび割れた大地が水をくれと叫んでいる 風が吹いて、多くの寝ぼけたにわとりの声が聞こえてきた 小鳥たちが陽気に何かをつぶやいている ふと、私はわたしの背後に生き物の気配を感じた。 振り返ると、なんとそこには死んだはずの2匹の犬が 私のあとをついてきた。そんなはずはない。 でも、そこにいるのは私の茶色と黒の犬の兄弟だ。 そして、私がふりかえると、しっぽをふって、私を追い抜いたり。 道をそれて畑の中に入ったり、2匹でじゃれあたりしている。 目的地の雑貨屋に行くと、店の中まで入ってきて、行儀よく 私の買い物を待っている。 ”行儀のいいわんちゃんだね。” 雑貨屋のおじさんは笑顔で言った。 これは、たしか、数ヶ月前と同じシーンだった。 私はインスタントラーメンとミネラルウォータを買って 店の外に出た。 するとどうだろう、2匹の犬は姿を消していた。 私はもと来た道を一人で歩き、家にたとりついた。 すると、どうだろう、家の門が開くとそこには、私の妻と見知らぬ 黒い猫がいた。 ”え、その黒い猫はどうしたの。” ”何いってんの、1週間前にあなたが友達からもらってきた猫じゃない。” 私は驚いた、スマートウォッチの日付をみると2019年3月10日だった。 家を出たときは、3月3日だったはずだ。 ”まだアルツハイマーになる年じゃないでしょ。” 妻は笑っていた、私もしかたがないので笑った。 私は過去にもどり、そして未来へとたどりついたのだろうか。 明日も同じことがおきるのだろうか。 空を見上げると、雲のすきまにUFOらしきものが飛んでいた。

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