レックさんの花嫁募集

えしt今日のストーリー
StockSnap / Pixabay

 

タイのマンゴの大農園をもっている大富豪のレックさんは、 自分の一人息子の嫁をホームページを作って募集することにしました。 息子のカオ君は、色が浅黒く、ちび、デブ、ハゲの三拍子そろった 持てないタイプの40代後半のどこにでもいる典型的なもてない タイプのおやじでした。内気なカオ君は、日本のアニメオタクで 実際の女性とつきあったことは一度もありませんでした。 レックさんはもう70近く、早く息子の嫁を探さなくてはとあせって、 コンサルティング会社にホームページの作成を依頼したのでした。 ”レックさん、いくらよいホームページを作っても、応募者はこないかもしれませんよ。” ”ふむ、確かに、カオは女にもてるタイプじゃないからな。” ”もてるタイプじゃないというより、嫌われるタイプでしょう。” ”あんた、それは言いすぎじゃ。” ”結婚したら、賞金がもらえるというのはどうですか。” ”賞金ね、いくらぐらいかな。” ”1000万バーツでは。” ”それなら、金に目がくらんだ女しかこんじゃろう。” ”確かに、でも、その中にはいい人がいるかもしれませんね。” ”それなら、マンゴの大食い競争をやって、優勝者と結婚というのではどうじゃ。” ”それがいい、それがいい” レックさんはテーブルをポンとたたいて、立ち上がりました。 そして、その半年後、コンテストが開催され、優勝者が決定しました。 優勝者は、チェンマイ出身の美人、24歳の大学院生。ヌンちゃんでした。 ヌンちゃんは以外にも性格もよく、カオくんとも気があってお似合いのカップル のように思われました。 しかし、レックさんは、大変なミスをおかしていたのです。 ホームページの花婿募集の条件に、地球人の女性に限ると 書くのを忘れていたのです。 結婚式の当日、巨大な宇宙船が上空にやってきて、ヌンちゃんの親戚の タコやイカのようなエーリアンや、爬虫類の姿をしたエーリアン、 昆虫のようなエーリアンたちが、さまざまな姿で地上に降りてきたのでした。 その日は、人類とエーリアンの結婚式が開催された日として歴史に残った のでした。

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